エチオピアのハイレマリアム・デサレン首相が突然の辞任
エチオピアのハイレマリアム・デサレン首相が辞任を表明し、長年の不安と政治的混乱を終わらせることを望んでいると述べた。
テレビで放映された演説で、彼は「不安と政治危機は多くの人の命を失い、避難をもたらした。持続可能な平和と民主主義につながる改革を実行するためには、私の辞任が不可欠である」と述べた。
ハイレマリアム・デサレン首相は、議会と連立与党であるEPRDF(エチオピア人民革命民主戦線)が彼の辞任を受け入れ、後任を選択するまで、世話人首相として留まる。
ハイレマリアム・デサレン首相の下でのエチオピア
ハイレマリアム氏は、2012年から国を率いてきたが、2015年から政治的および経済的改革と国家の腐敗の終焉を求める抗議活動が全国的に広がり、数百人もの人々が亡くなっている。
抗議活動の中心のほとんどは、オロミア州とアムハラ州のエチオピアの2つの最大地域に集中している。
昨年、10カ月続いた非常事態宣言と、先月の刑務所からの数千人の野党支持者の釈放は、抗議活動を止めることができなかった。
BBCアフリカ特派員のアラステア・ライトヘッドは、エチオピアの経済成長は目まぐるしいものであるが、開発における強引な手段は、何年にもわたる地域間、民族間関係の不和を、暴動に導いてしまったの述べる。また、首相は、連邦制、ソビエトスタイルのシステム、の崩壊を恐れており、抗議を厳しく取り締まるか、政治改革を試みるか、の二つの選択肢しかないという。
ハイレマリアム・デサレン首相、辞任の背景
権力を握って以来、ハイレマリアム氏は軟弱でリーダーシップに欠けていると見なされてきた。
彼の辞任は、より強力な指導者を見つけるための連立与党の戦略の可能性があるが、その動きは、民族単位の政党で構成された連立の分裂を引き起こすかもしれない。
気になるのは、前首相であるメレス・ゼナウィの死去以来、権力と政治への影響力が衰退しているティグレ人民解放戦線と、活動が活発化しているオロモ人民民主機構との間の緊張状態である。
ハイレマリアム氏を交代させることは、オロモ人の抗議者の要求を満たすための1つの方法かもしれない。
たとえば、野党ブルー党のゲタネ・バルチャ氏は、ハイレマリアム氏の辞任は「エチオピア人にとって素晴らしいニュース。これは始まりであり、他の当局者もこれに従い、権力を国民に移す必要がある」と述べている。
本記事は以下のサイトの要約記事です。
BBC News 20180215Ethiopia PM Hailemariam Desalegn in surprise resignation
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません