エチオピア非常事態宣言を発令へ

2022年2月13日

エチオピア非常事態宣言を発令へ

国内の2つの最大民族グループによる数ヶ月にわたる反政府抗議が進行するさなか、エチオピア政府は非常事態宣言を発令した。

エチオピア全人口の約60%を占める、オロモ人とアムハラ人はティグレ人によって権力が保持されていることに対して不満を抱き、抗議を続けていた。

先週、10月2日の日曜日には、オロモ人が集まる祭典において、警察と反対派の衝突が起こり、少なくとも55人が死亡。その後、暴動は激化し続けている。

人権団体は、この数ヶ月間で数百人が死亡し、数万人が拘留されていると報告。

このような状況を受けて、エチオピアのハイレマリアム・デサレン首相は、非常事態宣言を発令した。

BBCワールドサービスアフリカの編集者メアリー・ハーパー氏によると、暴力的な抗議は、四半世紀で最もエチオピアの情勢を悪化させる深刻なものであると言う。
また、彼女の報告によると、抗議者たちは外国企業を攻撃し、外国企業の投資により権力を得ている政権の力を弱めようとしているようだ。

首都アディス・アベバに出入りする多くの道路は、抗議者によって封鎖されている。

オロミア州での最近の騒乱により、少なくとも55人が死亡している。
野党活動家は、毎年恒例のオロミア人の祭典において、パニックを引き起こしたとして警察を非難しているが、現政権は群衆を扇動したとして反対勢力を非難している。
目撃者によると、警察は催涙ガスを発射して、祭典に集まった人々を解散させたと語った。

この記事は以下の記事を参照にしています。
BBC News Ethiopia declares state of emergency amid protests