東アフリカ:コロナウィルスの影響でバッタの対応が遅れる
コロナウィルスの影響で東アフリカにおけるバッタの大群の対応が遅れる
2020年4月28日付け The New Humanitarianの以下の記事より
COVID-19 hampers response as ‘perfect storm’ of locusts builds in East Africa
コロナウィルスに関連する移動制限が貨物機の運行を減らし、それにより殺虫剤などの供給が遅れ、東アフリカでは昨年の秋ごろに発生したバッタの大群の第二世代が生まれつつある。
現在、ほとんどの物資は届いているものの、第二世代は第一世代の20倍もの大群になると言われている。
24時間で150kmほど移動すると言われているバッタの群れは、東アフリカに飢饉をもたらす。
第二世代は5月頃に第三世代を生むと考えられるが、この時期は多くの地域で収穫が行われる時期と重なる。
飛行機で殺虫剤を散布することが理想だが、殺虫剤は被災国に届いていても、エチオピアに到着したFAOの飛行機操縦士はコロナウィルスの影響で隔離されている。
またコロナウィルスに関連した規制により、多くのNGOが身動きできない状態になっている。
バッタの第一世代は、多くの地域で収穫が行われた後に到来したので、被害がそこまで大きくなることはなかった。しかし、第二世代の被害は5月・6月に収穫されるはずの穀物におよぶため、支援は11月頃まで行う必要があるという。
第三世代は、第一世代の400倍もの大群になると予想されている。
過去にバッタの被害にあったマダガスカルや西アフリカの事例では対応に2年以上かかったという。
今回、2、3ヶ月での終息が目指されているものの、現実的ではないという。
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