Ethiopia Current Report 2019年7月10日
勝手にEthiopian Current Report(エチオピアの現状報告)と名前をつけて、時々、エチオピアの状況がどうなっているのか、簡単に紹介してみようかな、と思い立ち、こんな記事を書いてみました。
長続きするかどうかはわかりませんが・・・。
どちらかというと、自分の勉強のためであり、自己満足な部分が多いのですが、興味のある方はお読みいただけたらと思います。
さて、先月22日にエチオピアでクーデター未遂事件が発生し、アムハラ州知事や軍参謀総長などが殺害されました。
その後、クーデーターを企てたリーダーは射殺され、関係者が250人以上も逮捕される、という事態になりました。
このクーデター未遂を受けて、各紙は現在の首相アビィ・アハメド・アリ(Abiy Ahmed Ali)氏の評価を始めました。
BBC newsでは、アフリカ大陸で一番若い指導者は、首相になってから、政治犯を釈放したり、内閣のポストの半分以上に女性を起用したり、エリトリアとの国境を開放したりと改革を推し進めてきた。今回のクーデター未遂事件は氷山の一角であり、深刻な国内には深刻な問題が山積みである、と報告しています。
彼の改革によって、社会主義時代や20年間にも及ぶEPRDF政権時代に抑えられてきた民族が比較的自由に動けるようになり、逆に民族間関係を緊迫したものにしてしまったというなのでしょう。。
この記事のヘッドラインは原文で
Abiy Ahmed’s reforms in Ethiopia lift the lid on ethnic tensions
(アビィ・アハメドの改革はエチオピアにおける民族同士の緊張関係の蓋を開けてしまった)
というものになっています。
また、独立系のニュースサイトThe New Humanitarianも
The June coup attempt demonstrates the risks of relaxing previously draconian political controls
(6月のクーデター未遂事件は、これまでそれぞれのエスニックブループを力で押さえつけてきた政府の力を緩めることの危険性を表している)
と述べ、アビィ・アハメド氏の新婚期間は終わった、と伝えております。
というように、これまで民主化に向けて、期待をされながらあらゆる手を尽くしてきたアビィ・アハメド首相ではありますが、皮肉にも彼が推し進めてきた民主化が逆に民族間の緊張関係を悪化させてしまっているようで、改めてアフリカにおける民主化がとてつもなく難しいということを認識させられるのでした。
参考記事
Abiy Ahmed’s reforms in Ethiopia lift the lid on ethnic tensions. BBC News Website. https://www.bbc.com/news/world-africa-48803815. Last accessed on Jun.30,2019.
Midyear Update: Ethiopia.The New Humanitarian website.
http://www.thenewhumanitarian.org/feature/2019/06/28/ethiopia-humanitarian-Abiy-Ahmed?utm_source=The+New+Humanitarian&utm_campaign=5e65a02457-RS. Last accessed on Jul.9,2019
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