エチオピア南部のモヤレで治安部隊による市民殺傷事件が発生

2020年11月17日

ワシントンポストは3月11日にウェブサイトで”Ethiopia command post says 9 civilians killed by mistake(エチオピアの陸軍指令所が、9名市民を誤殺したと発表)”という記事を掲載。

ワシントンポスト・ウェブサイト

非常事態宣言に伴って配備されたエチオピアの陸軍指令所(Ethiopia command post)は、ケニアとの国境にあるエチオピア南部の町、モヤレにて、エチオピアの公安部隊が市民9名を誤殺し、12名に対して傷害を負わせたと伝えた。この殺傷に携わった5名の国家公安部隊員(National Defense Forces)は武装解除され、現在、調べを受けている。この国家公安部隊は、オロモ解放戦線(Oromo Liberation Front)の国境付近での活動を抑制するため配備されていた。




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人権保護団体によると、2月に非常事態宣言が出されてから、エチオピアでは無関係の市民が数名命を失っているとのこと。エチオピア人権協会(the Association for Human Rights in Ethiopia)は、3月9日に今月に入ってからすでに7名がオロミア州で国家公安部隊によって殺害されていると発表。また、政治犯も含めて、数百名が非常事態宣言に違反したという理由で逮捕されている。彼らは告訴されていないものの、どこに拘留されているかわからなくなっている。

現在、国家公安部隊には現政権に対するあらゆる脅威を排除するような行動が求められており、エチオピア国内では市民や平和的に活動している人々を殺害することにつながるのでは、と不安が広がっている。

3月11日の日曜日には、連立与党の役員会議がはじまり、この会議で新しい議長が選ばれると考えられている。ここで選ばれた議長は、エチオピアの次期首相になることが決まっている。

本記事の著作権はAP通信に帰属する。



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