速報!!エチオピアのアビー・アハメド首相がノーベル平和賞を受賞!!

2020年9月5日

エチオピアの現職の首相が、ノーベル平和賞を受賞しました!!

普段から、エチオピアに関するニュースに耳を傾けているものの、まさか、アビー・アハメド首相がノーベル平和賞を受賞するなんてことは、微塵も考えておりませんでした。

正直なところ、エチオピアのニュースに関心を持って見ている日本人は、私プラス数十人程度であり、去年から今年にかけてのエチオピアの激動を知る日本人は本当に少ないと思います。

しかし、世界はちゃんと見ているのですね。

それでは、なぜ、エチオピアの現職の首相、アビー・アハメド氏がノーベル平和賞を受賞したのか、そしてその授与は妥当なのか、ニューヨークタイムズの解説記事を要約してみました。

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エチオピアの首相であるアビー・アハメド氏が金曜日、ノーベル平和賞を受賞した。
長期間のこう着状態が続いてた。隣国エリトリアと平和交渉を再開した点が評価されたようだ。

彼は2018年に首相に就任すると、エチオピアとエリトリア2国間の平和構築プロセスを再開すると明言し、エリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領と協力してきた。

二つの国は民族的にも文化的にも非常に近い関係があるにもかかわらず、去年の7月までは平和でもなければ戦争状態でもないという、こう着状態が続いていた。

過去の2年間続いた国境紛争は、家族を分裂させ、8万人もの人々の命を失った。

ノーベル委員会の正式な発表によると、アビー氏の功績は首相就任後の100日間で行われた、国内の非常事態宣言の解除、政治犯に対する恩赦、メデイアに対する検閲の緩和、違反とされていた反対勢力の合法化、汚職を行った軍人や行政官の追放、政治の重職への女性の起用などである。

しかし、二つの国が平和に向かって大きなステップを踏み出したものの、エチオピア国内は民族紛争のために、数百万人にも及ぶ国内難民を発生させていることも事実である。

ノルウェー・ノーベル委員会のベリット・レイス・アンダーソンは

「彼に賞を与えるのはまだ早すぎると思う人々が多いのは十分に理解できる。しかし、今彼に賞を与えることで、彼の努力が承認され、彼を勇気づけることができるとノルウェーノーベル委員会は信じている」という。

現実的に、エチオピアとエリトリアの間で結ばれた平和条約は、ゆっくりと具体的なかたちとなって、両国を結びつけ始めている。

2国間の通信回線が修復されたことは大きな変化だった。
通信回線が回復した後、人々は国境の向こう側の適当な電話番号に電話をし、とりあえず国境の向こう側にいる人と話しをするということを行ったようだ。また、家族や親戚、友人を見つけ出して、電話をかけたという人ももちろんいた。

去年の7月18日にアジス・アベバ発の旅客機が初めてエリトリアの首都、アスマラに着陸した時は、乗客は飛行機から降りたった瞬間にひざまづき、アスマラの土地にキスをした。戦争のために20年も父親と離れ離れになっていた姉妹は、20年間ではじめて父親と再開することができた。

首相府はノーベル賞の受賞について

「首相が支持してきた統合、協力、相互共存の正当性を象徴する永遠の証である」

とし、

「ノーベル平和賞を受賞したことで、今日、世界は彼の功績を認識し祝福する。我々は全てのエチオピア人とその友人たちと共に、平和を礎として生きていきます」

と発表した。

エチオピア国内では、このニュースは受け取ったタクシー運転手は、

「首相がエチオピアにノーベル平和賞をもたらしたことは素晴らしいことだ。私は友人にこれは素晴らしい業績だと話したばかりだ。首相がこの業績をより良い方向に使ってくれることと信じている」

と述べた。

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エチオピアにはまだまだ、たくさんの課題があるけれども、これを機に国民全員が団結して、平和構築に拍車がかかることを期待しています。

アビー首相、エチオピアのみなさん、おめでとうございます!!

参照にした記事は以下の記事です。

Abiy Ahmed Awarded Nobel Peace Prize