米国務長官の訪問を前に、緊張したストライキがエチオピアで拡大
米国国務長官レックス・ティラーソンの訪問を前に、エチオピアの非常事態宣言に抗議するストライキが、オロミア地域全体に広がっている。
エチオピア最大の民族グループであるオロモ人による店舗や道路の封鎖は、オロミア州の不満を顕著に表しており、過去2年間で2回目の非常事態宣言を引き起こした。
ティラーソン米国務長官は、今週、ハイレマリアム・デサレン首相が辞任してから初めて、サハラ以南のアフリカへの最初の政府訪問の一環としてエチオピアを訪問する予定である。
オロミア州とアムハラ州で2年以上に渡って続けられている抗議活動は、死者が数百人に達している。
また、オロミア州とソマリ州の地域間紛争により、90万人以上が難民状態になっている。
これらの事態は、現在のエチオピア連立与党が四半世紀前に政権を握って以来、最悪の状態となっている。
ティラーソン米国務長官の訪問は、「オロミア州とソマリア州の地域間の問題」に注目されるだろうと、アフリカ問題担当次官補代理のドナルド・ヤマモト氏は電話会議で述べた。
首都アディス・アベバを取り巻くオロミア州の若者は、エチオピア議会が必要な3分の2の定足数を満たさずに承認した緊急事態宣言に抗議するため、2018年3月5日の月曜日に3日間のストライキを実施することを発表したとアディス・アベバ大学の講師ベカネ・タデッサ(BekaneTadese)氏は述べた。
ベカネ氏によると、「政府機関、店舗、企業は閉鎖されており、幹線道路を含むすべての交通手段が遮断されている。Qeeroと呼ばれる、若者のグループが石や木を使用するなど、あらゆる手段で道路を封鎖している」ようだ。
野党であるオロモ連邦議会の執行委員会メンバーであるティルネ・ゲメタ氏は、抗議行動は広範囲に広がっているとした。
また、オロミア解放国民党のファリド・イサヤス議長は、ストライキはオロミア州西部で始まり、東部とアディス・アベバの南の地域まで拡大していると述べ、「抗議活動は、Qeeroと呼ばれる若者グループによって自発的にはじめられた。どのように呼びかけられているのかは、よっくわかっていないが、これらの抗議活動は、一党の声ではなく、オロモ人全体の声である」の述べた。
ファナ放送は、非常事態宣言は、正当な理由、許可のない集会や会議、ストライキは禁じられており、暴力を扇動する可能性のある、輸送サービスの中断、ソーシャルメディアへの投稿、出版物の配布は、すべて違法であり、ゲタチュー・アンベイ司法長官が火曜日に発令した指令は、警察と治安部隊が、投資機関を攻撃から保護し、「人々の幸福を確保する」ために、令状なしに拘留と捜索を含む「例外措置をとる」ことを許可した、とも報じた。
過去10年間において、アフリカで最も経済を急成長させているエチオピアは、アフリカ地域におけるアルカイダとの戦いにおいて、米国と協力関係にある。
この記事は、以下の記事を要約したものです。
Bloomberg politics Strikes spread in restive Ethiopia region before Tillerson visit
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません